少女たちの戦争、その小さな声を伝えたい。

 

第二次世界大戦末期の東京。

飛行機工場へ勤労動員されて慣れない作業を強いられ、

空腹と体力・精神力の限界と闘いながら、

気丈に生き抜いた女学生たち。

当時の記憶を、その28年後(昭和48年)の再会をきっかけに編纂された

『飛行機工場の少女たち〜女学生勤労動員の記録〜』

(都立武蔵高女青梅寮生の会 発行)が伝えてくれます。

 

この文集と出会った私は、

少女たち一人ひとりの小さいけれど多様な声を

今こそ多くの方に知ってほしい。そして次の世代に伝え継がなければ!と思い、

編集・発行者にホームページへの転載許可をいただきました。

(テキストは原文のまま、作者名はイニシャルで掲載というお約束で。)

ご了承くださった方、つないでくださった方に心から感謝申し上げます。

 

戦後30年を経て書かれ、そこから40年間静かに時を待っていた

体験者の想いを、貴重な記録を、

一人でも多くの方に読んでいただけることを願っています。

「普通の女の子たち」が戦争に青春を捧げるような時代が、

二度と来ないことを祈りつつ。

 

 

 

*デジタル編集人:大和田瑞穂 記

*Photo by Maki Ogawa