戦ひにやぶれし日より二十八年

   青梅の里に集ひ語りぬ

 

 神風の鉢巻しめてつくりたる

   我等の飛行機今いづくにか

 

 勉学の時奪はれし乙女の日

   悼みて思ふ動員学徒われは

 

 戦争を知らざる子等は幸なりや

   衣食乏しく命軽かりき

 

     T.K. 三回生・旧姓S

 

 

 

 

 

 

(※文中の個人名はイニシャルに変更、その他のテキストはすべて原文のままです。)