昨年の六月に青梅で開かれた“二十八年目の集い”の席上、T先生から、あの当時の体験をまとめてみたら?とのおことばがあって、初めは武蔵高校の同窓会便りにでものせていただくつもりで集めた原稿でしたが、寄せられた文章を拝見していくにつれて、これは読み捨てにするには惜しい、どんな形ででも小冊子にして残しておきたいと思うようになりました。折からの紙代、印刷代の値上りで発行を一時見合わせたり、また欲が出て工場や寮の方からも原稿を頂戴したり、さらに素人の編集の不馴れな点もあって、大変発行が遅れましたことをおわび申し上げます。また、お忙しい中を原稿をお寄せ下さいました皆様方に心から御礼申し上げますとともに、このような体験を二度とこどもたちにさせたくない、と強く念願するものでございます。(編集人 A記)

 

 

 

※文中の個人名はイニシャルに変更、その他のテキストはすべて原文のままです。)