<注釈トリビア〜第五部>
このページは、もとの文集にはなかったここだけのコンテンツです。
少女たちの手記を朗読されているストーリーテラー高階經啓さんによる、
注釈や新発見や楽しいトリビアが満載。
言葉の意味や時代背景などを知れば知るほど、
少女たちの手記をより立体的に読むことができ、
共感も深まるのではないでしょうか。
◆青梅寮での再会に至るまで
・ 皇国二七六○
富士フイルムのサイトによると“1945年(昭和20年)1月には、防ちょうのために、会社名、工場名の使用が禁じられ、すべて番号で表示されることになり”とのことで、昭和飛行機の工場には2760番が振られたということでしょう。
・電休日
電休日とは電力消費を休む日。いわゆる計画停電です。当然工場もお休みになります。戦争末期には電力不足から、軍需工場においても週に一回、操業をストップする制度があったそうです。
◆懐旧、そして人の生き方とは
・ 国防色
Wikipediaによると、軍装色のひとつで、青みを帯びた(あるいは、緑がかった)茶褐色。なんて書いてあります。軍服や国民服というのに使われた色です。文集の中では「カーキ色」という表現も出てきます。
・TBSテレビに放映
最後の方で出てきますが、実は同窓生の中にテレビ・ラジオの仕事に携わっていた人がいて、この同窓会の模様はテレビカメラにも収められ、さらにはスタジオに同窓生が集まって、(昭和四十八年六月二十八日)TBSテレビの朝のワイドショーに “二十八年目の少女達”
というタイトルで放送されました。その経緯も文集の中でくわしく触れてますので、興味のある方はぜひご覧になってください。